ChatGPTの画像生成機能がアップデートされ、これまで苦労して身につけてきたスキルや知識が一瞬で陳腐化。その体験から得た学びと、意外な収穫についてお伝えします。実は無駄だと思ったことが、別の形で活きてくるんです。
AI画像生成の急激な進化で、専門的な知識や技術がなくても高品質な画像が簡単に作れるようになりました。このレポートでは、そんな技術革新の波に翻弄された一人の体験から、変化する時代にどう向き合うべきかを考えます。
目次
【結論】AI画像生成の進化で「無駄」になったと感じたこと

ChatGPTの3月26日のアップデートで画像生成精度が飛躍的に向上し、これまで苦労して習得したStable Diffusionのプロンプト技術や基礎的な漫画制作スキルが、ほぼ無駄になったと感じました。
特に「同じキャラクターを安定して生成する工夫」や「手の描写の修正テクニック」などは、もはや不要になりつつあります。
しかし、この学習過程で得た「漫画の構造理解」や「視覚的なストーリーテリング」の知識は、AI時代でも価値ある財産になっていると気づきました。単なるツールの使い方ではなく、コンテンツの本質を理解する力が身についたのが不幸中の幸いでした。
【良かったこと】画像生成を学ぶ過程で得られた副産物

漫画の仕組みへの深い理解
画像生成や漫画の作り方を学ぶ過程で、漫画という表現媒体の奥深さに触れることができました。特に以下の本から得た知識は非常に価値がありました
荒木飛呂彦の漫画術【帯カラーイラスト付】 (集英社新書)
- 一番わかりやすい解説で、ジョジョ好きでなくても十分楽しめる内容
- 面白い漫画の理由が言語化できるようになり、エンタメ全般への理解が深まった
- 「なぜこのシーンが感動的なのか」「どうしてこのキャラクターが魅力的なのか」を論理的に説明できるようになった
漫画やアニメを「ただ楽しむ」だけでなく、その仕組みを理解すると、エンターテイメントの楽しみ方が何倍にも広がるのでおすすめですよ!
画像生成の体系的な理解
実際に手を動かしながらAIでの画像生成を試行錯誤して行っていたので、どんな指示をすれば望む結果が得られるかを体系的に学べました。この知識は以下の形でまだ生きています。
- AIへの指示の出し方を直感的に理解できるようになった
- 抽象的なイメージを言語化する能力が向上した
【比較】3/26以前と以後のChatGPT画像生成の違い
3月26日のアップデート以降、ChatGPTの画像生成能力は劇的に向上しました。具体的には
項目 | アップデート前 | アップデート後 | 実感できる効果 |
キャラクターの一貫性 | 同じ指示でも毎回違う顔立ちになる | 10回生成しても9割ほぼ同じキャラクターを再現可能 | キャラクターを使ったストーリー展開が格段に容易に |
手や指の描写 | 指が6本あったり、手首が不自然に曲がるなどの異常が頻発 | 自然な手の表現が可能に | 違和感なく人物全体を描けるため、表現の幅が広がる |
文字表現 | 「COFFEE」が「COFPEE」になるなど意味不明な文字化け | 指定した文字がほぼ正確に表示される ※文量が多いと崩れる | ロゴ入りイラストや説明付き図解が作成可能に |
ロゴ入りイラストや説明付き図解が作成可能に | ゴテゴテしたり、逆に単調すぎる表現 | 適度な装飾と細部の作り込みが絶妙なバランスで実現 | 素人目ではプロレベルの仕上がり |
処理時間 | 相当複雑でなければ1分以内 | 1分~2分とやや長くなった | 長くなったが生成物のレベルが格段に高くなったので不満はなし |
このアップデートにより、素人と専門家の間の技術的な溝が一気に縮まり、「誰でも簡単に高品質な画像が作れる時代」が到来してしまいました。
【無駄になったこと】ステーブルディフュージョンの苦労と漫画作成スキル

Stable Diffusionの工夫
これまで苦労して習得した以下のスキルが、ほぼ不要になりました
- 同じキャラクターを安定して出すための技術
- 細かいプロンプト調整や特定の単語の組み合わせを研究
- 特徴的な要素を強調するための工夫
- 手の描写修正テクニック
- インペイント機能を使った手の修正方法
- 指の数を正確に描くためのプロンプト構成
ここまでのポイントをまとめると、ステーブルディフュージョンのプロンプト技術は単語を組み合わせた「呪文」のような複雑さがありましたが、
ChatGPTではシンプルな自然言語での指示だけで高品質な画像が生成できるようになりました。
特に無駄を感じるのは、高出力のGPUを用意する必要もなくなったこと。わざわざ高性能なマシンを準備せずとも、普通のPCやスマホからでも十分な品質の画像が得られるようになりました。
漫画作成スキル
けいすけさんのUdemy講座を参考に4コマ漫画を作成する技術を学んでいましたが、これも一部無駄になったと感じます
- これまでの作業
- 1コマあたり約30分かけて地道に作成
- Canvaなどのツールを使った手作業
- 現在
- ChatGPTに依頼するだけで約1分で完成
- 品質も素人レベルでは遜色ない
【活かし方】一見「無駄」になったスキルの新たな活用法

一見無駄になったように思えるこれらのスキルですが、実は以下のような形で新たな価値が生まれています
1. AIへの的確な指示出し
漫画の構造や視覚要素について学んだ知識は、AIへより具体的で効果的な指示を出すのに役立ちます。「何を作りたいか」を明確に言語化できる人とそうでない人では、AIから得られる結果に大きな差が出るのです。
2. 漫画や物語の構造理解
プロの漫画家の技術や表現方法を学んだことで、作者の意図や読んでいる漫画がどうして面白いと思うのかを言語化できるようになりました。これによりエンタメコンテンツの楽しみより深くなりました。
【まとめ】技術革新時代の学びの本質

ChatGPTの画像生成機能の進化で、技術的なハードルは大きく下がりましたが、コンテンツの本質を理解する力の重要性は変わりません。
「無駄になった」と感じる学びの中にも、必ず活かせる要素があります。特に「なぜそれが魅力的なのか」「どうすれば人の心に響くのか」という本質的な理解は、ツールが変わっても普遍的な価値を持ち続けるでしょう。
技術は道具に過ぎず、それをどう活かすかはあなた次第です。AI時代だからこそ、「何を伝えたいか」という本質的な問いに向き合う重要性が高まっていると感じます。
皆さんも、新しい技術に翻弄されるのではなく、その本質を見極め血肉としていきましょう!!